なぜ秋になると、長引く咳が出てくるの?

日頃意識することは少ないが、呼吸するたびに外界と接する「肺」は、常に危険にさらされています。特に秋には、長引く咳に苦しむ人々が増えます。

秋は乾燥の季節です。そして、この「乾燥」による人体に対する悪影響が「燥邪」と呼ばれ、最もダメージを受けやすいのが「肺」を中心とする呼吸器系です。中医学で言う「肺」は西洋医学の肺臓だけを示すのではなく、気道で肺とつながっている鼻やのど、気管支、皮膚呼吸をしている皮膚なども含めた広い意味での呼吸器系を示します。そして、「肺」は単に呼吸だけでなく、体液の代謝や体温調節機能、免疫機能などの一部の働きも担っているので、肺は体液によって潤され、燥邪の影響を受けにくく、水分代謝や体温調節といった機能がバランスよく果たせることはとても肝要です。

当院では、経絡整体で全身の気の巡りを良くして、自律神経の乱れを整えた上、温熱ケアの発汗作用でカラダを温めて咳を和らげます。また、体の深部体温が上がるとともに、肺臓の働きを活性化することができます。