2月11日、東京都の花粉飛散も確認されました。

今日、国民病と呼ばれる花粉症の症状はどのように出ますか?

くしゃみ、鼻水、鼻づまり、目のかゆみ、のどのかゆみが主な症状ですが、皮膚のかゆみなどつらい症状もあります。

また、飛散状況によって、「花粉症」の重症化も進みます。

□くしゃみ発作=1日平均11回以上。
□鼻汁=1日平均11回以上。
□鼻閉=鼻の閉塞が非常に強く、1日のうち口呼吸の回数がかなりあります。

このいずれか1つでも当てはまれば「重症」と判断されるそうです。

花粉症の原因

真気導引整体は、中医学の理論に基づいて、「花粉症」になる原因をこのように考えています。

春は気候が暖かくなり、万物は生長の時期になり、自然界は「陰消陽長」により、陰気が弱くなり、陽気が増してきます。私たちの身体には、春の陽気を感じると体内の陽気も次第に膨らみ、これまで蓄積してきた寒気を排除するような動きが見られます。

花粉症を患う人には、肺経寒滞、肝血不足の証が比較的多く見られます。具体的に言えば、肺臓は、鼻や皮膚に関係していますので、花粉症で言うならば鼻づまり、鼻水などの症状は肺の臓が大きく関係していると考えられます。肺臓の気をよく疎通すれば、花粉症の症状が改善できるはずです。

また、花粉症の症状は、生活習慣と密接に関係しています。冷たい飲食を控え、目の酷使を避け、十分な睡眠を取るなど、適切な生活習慣を心がけるようにしましょう。

当院の花粉症対策

真気導引整体の花粉症対策は肺経のツボを刺激することによって、低下している肺臓機能をアップし、より早く体に溜った冷えを排除するように体の自癒力の向上を助けます。

まず、肺の機能をアップするために、肺経を刺激しなければなります。

また、十二正経は次のように流れています。

肺経→大腸経→胃経→脾経→心経→小腸経→膀胱経→腎経→心包経→三焦経→胆経→肺経(元に戻る)

つまり、全体的に経絡の流れを整えるならば、肺経から始まらなければなりません。

次に、伝統的な温熱療法で、体内に蓄積していた冷えを体表に追い出すことです。

当院では、漢方薫蒸といった温熱療法を取り入れています。

ご自宅で手軽に出来る花粉症対策 

花粉症に有効なツボ
1)尺沢【しゃくたく】:のどの痛みに効きます。

2)孔最【こうさい】:鼻水が止まります。

3)列缺【れっけつ】:頭痛、鼻の症状に効きます。

4)魚際【ぎょさい】:皮膚粘膜の働きを強化するので、鼻や目のかゆみだけでなく、のどの痛みにも効果があります。

ツボ押しは、夜寝る時に行うのが楽です。ツボを押すことで血流がよくなって、リラックスするので安眠にもつながります。

日常の飲食習慣について

1)朝食を必ず食べること。

2)味の濃いもの、脂っぽいもの、冷たいもの、生もの、甘いものを少なくしていき、火の通した野菜を多めに取ること。

3)また、白い食べ物をよく食べること。

  • 梨:肺に潤いを与える。
  • 白木耳(しろきくらげ):皮膚の乾燥、のどの渇き、空咳によい。
  • 蜂蜜:皮膚の乾燥によい。
  • 松の実:肌の乾燥を改善する。