「秋燥」を防ぐための食養――山薬(山芋・長芋)
山薬(山のいも・長芋)
山薬と呼ばれると、漢方薬の一種となりますが、日常生活では、とろろ蕎麦や山芋の千切りなどで馴染みの深いやまいもです。やまのいもは日本特産で、本州、四国、九州に分布し、自然に生えることから自然薯(じねんじょ)とも言われ野生品であるのに対し、長芋は中国原産で日本で栽培され、銀杏芋(関東では大和芋)、捏芋(つくねいも)、長芋などの種類があります。いずれも酵素が豊富で、ビタミンB1、ビタミンC、カルシウム、カリウムなども大量に含まれています。そしてムチンというネバネバ成分が摂取することによって、タンパク質の吸収を向上させます。最近では、この成分に血糖値の急な上昇を抑える効果やコレステロール値を下げる作用などが報告されています。胃潰瘍・食欲不振・糖尿病など幅広く効果をあらわし、また強壮・強精薬として胃を丈夫にして、精力をつける効果もあります。
お薦めレシピ 粟・クコの実と山薬のお粥
材料:山いも(長芋)100g クコの実 20粒 粟(アワ)適量
作り方:
①山いもをよく洗って、皮を剥いて、サイコロ切り。
②クコの実は温かい水につけて戻しておく。
③アワ、山いもと水800ccを炊飯器にいれて、お粥コースを押してください。
④出来上がたら、クコの実を入れて、5分ぐらい置いて、できあがり。